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2023.08.15

フッ素にはどんな効果がある?

みなさんこんにちは!静岡県湖西市にある太田歯科です。

「フッ素」が虫歯予防に効果的というのは多くの人が耳にしたことがあると思いますが、具体的なフッ素の効果を知らない人は多いのではないでしょうか?この記事では、フッ素がもたらす効果やそれが虫歯予防に効果的だといわれる理由を解説していきます。

■90%以上の歯磨き粉にフッ素が含まれている

日本では、市販されている歯磨き粉の9割以上には、フッ素が含まれているといわれています。ですのでどの歯磨き粉を選んでも基本的にはフッ素が配合されていることになります。ただし配合されている量は変わります。

フッ素入り歯磨き粉は濃度と形状で種類があります。日本では薬事法の定めるところによりフッ素の濃度は1500ppm以下と決められています。5歳以下のお子さまが使用するものは1000ppmが推奨されています

※今年1月に発表された4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法参照

フッ素ってなに?どんな効果がある?

フッ素は自然界の植物や動物、食品、海水中などに存在する元素をさすものです。虫歯の予防に効果のある成分として知られており、具体的には以下3つのような効果がありますよ。

・細菌の働きをおさえ、酸の産生を抑制

虫歯は虫歯原因菌が出す酸により発症します。フッ素は細菌の働きを抑制し、酸の産生を抑制してくれる効果があります。

・歯質を強化

歯の表面は、ハイドロキシアパタイトという結晶のエナメル質でできています。フッ素があることで酸に強いフルオロアパタイトに変化し、エナメル質を丈夫にしてくれます。これにより虫歯になりにくくなります。

・再石灰化促進

歯の表面はエナメル質ですが、これは酸によって脱灰します。しかし、唾液中にあるリン酸カルシウムの働きによって歯のダメージが修復され再石灰化されます。フッ素は、このリン酸カルシウムの反応性を高めてくれる効果があるため、歯の再石灰化を促進してくれます。

■まとめ

安全かつ効果的にフッ素入り歯磨き粉を使うためには、適正使用量を守ることが重要です。大人の適正使用量は、1500ppmの濃度で2cm程度です。毎日のセルフケアにフッ素入り歯磨き粉を使い、虫歯を予防していきましょう。